琵琶楽器と言っても、幾つかの種類があり、成立年代や背景、用途、楽器の構造の特徴などが、それぞれ異なっています。
初代 橘旭翁が筑紫琵琶と薩摩琵琶を融合して、初めに考案、創作したのが、四絃五柱の「四絃琵琶」です。その後、初代 橘旭翁と橘旭宗 一世が音域を広げ、音色を更に豊かにと、四絃琵琶を改良して、考案したのが五絃五柱の「五絃琵琶」と言われるものです。そして現在では、五絃琵琶が主流となっています。
初代 橘旭翁は、最初に琵琶の駒を「木、火、土、金、水」と名付け、声と各段の絃の音とにより割り出した、14の音階を作りました。そしてその後、橘旭宗 一世はその音階を基に、それまでなかった琵琶の楽譜(弾法譜)を初めて考案するに至ります。
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