現在、筑前琵琶 橘流 日本橘会が正式に監修・認定、発行の、教本 第1〜15集に収められている琵琶曲は、橘旭宗 一世の生涯で作曲した400曲余(四絃用
100十数曲余、五絃用 300曲余)のうち、特に厳選した68曲と山崎旭萃作曲の17曲を併せた全85曲になります。これは筑前琵琶史の上でも大変貴重といえるでしょう。
橘旭宗 一世作曲による最後の作品は、「茨木」となります。「茨木」が他曲と異なるのは、この曲でのみ登場人物自身が語りをし、伯母に化けた鬼人とのやり取りが、問答体で表現されていることです。
これら全85曲の中から代表的作品、また能楽などでも同題目で馴染みのある作品を、幾曲か抜粋してご紹介いたします。
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